2016年12月1日木曜日
Salon de Noel (SS編)
展示レポートの続きです。
今回はSleepy Sheep編。
作品の解説は前々回にしたので
展示について思ったことをあれこれ。
今回は5人での展示ということで
10月の打ち合わせで
「会場をどんなふうに使いたいか」について話し合い。
私以外は皆ギャラリーでの展示経験が少ないので
その段階ではまだふわっとした感じ。
チャンスとばかりに(?)
窓際スペース半分とそれに続くコーナーを
確保する私。
そして迎えた搬入日。
持参したディスプレイ小物と組み合わせて
作品を並べてみたものの
なんだかどうもしっくり来ない。
原因はこの「箱もの」たち。
作品としては
「これまでの作ってきた動物の縮小型」
というおもしろさや
「箱入り」という特別感
(SSの作品にしては)買いやすい価格
数のボリュームなど
あってよかったシリーズでした。
通常私の展示では
「会期終了後のお渡し」が多い中
このシリーズは「その場でお持ち帰り可」
でもありましたし。
けれど
他の大きめな作品と一緒に並べてみると
どうしてもこのゾーンだけ
詰まったような閉じたような感じに。
このシリーズがあることにより
空間の広がりがなくなり
なんだか「ロマンティック要素」が
失われてしまうように感じたのでした。
せっかくこのギャラリーは
窓の外から見ても楽しめる作りなのに
少しもったいない使い方をしてしまいました。
他のメンバーの作品に
その要素があっただけに
余計に惜しかったように思います。
もちろんそれでも
このシリーズを楽しんで見てくださった方や
2個3個まとめて買ってくださる方もいらっしゃったので
必要な作品ではあったのですが。
やり方としては
「魅せる」ゾーンと「売る」ゾーンを分けるなど
配置の工夫があればよかったように思います。
たくさん展示をやって来ておりますが
毎回何かしら反省点があるものです。
とはいえ
そんな反省点がありつつも
嬉しいこともたくさんありました。
他の作家さんのお客様が
私の作品を気に入ってくださったり
逆にいつも私の展示に来てくださる方が
他の作家さんの作品を楽しんでくださったり
それはグループ展ならではの良いところ。
そして何より嬉しかったのが
春の個展で初めてお目にかかったお客様が
私の作品を覚えていて
再び足を運んでくださったこと。
その多くはギャラリーの近くにお住まいの方のようで
改めて「グループ展もイロさんにしてよかったな」
と思ったのでした。
というわけで
今回は私個人のSalon de Noel。
来週は「円か」のことを絡めて
書いてみようかなと思っております。