2012年7月29日日曜日

鳳凰と龍と月の姫さま

美しい桐の箱に入った「鳳鳴」

以前twitterの方で書きましたが
3.11の震災が起こって不安で仕方なかった頃
「箱の中から紺色の尾を持つ鳳凰が飛び立った」
という夢を見て
なぜだか心強くなった
ということがありました。

以来そういった夢を見ることは
全くなかったのだけれど
先日の個展の2日目に
「上から二羽の鳳凰が降りてくる」
という夢を見ました。


その日会場へ向かったところ
私宛の宅急便をお店の方から手渡され
中から「鳳鳴」という名を持つお菓子が登場。
栞にはしっかり「二羽の鳳凰」が描かれている。

送り主は
少し離れた場所に住む大切な友人。
私の夢の話を覚えていてくれて
彼女の好きなお菓子に「鳳凰」にまつわるこれがあったので
送ってくれたとか。

びっくりうれしい出来事でした。


美味しいものと龍のテーブル(i Pod tuochで撮影)

その友人と
先日久しぶりに逢うことができました。

その後の予定があったこともあり
あまり縁のない駅で待ち合わせて
あらかじめ調べておいた
初めてのカフェへ行ったのですが
お店に入った瞬間
「ここはすごくいい!」
と感じました。

名前はCafeがつくのだけれど
雰囲気は喫茶店で
少々野暮ったさもあって
必ずしも今風の洒落た感じではない。

でも瞬間的に「これは当たり」ということがわかって
友人も同じように感じたことがわかりました。

当然

お店の方は感じよく
アイスコーヒーもマフィンも
追加でオーダーしたニョッキも美味しく
お客さんの雰囲気も出入り具合も
エアコンの温度も程よく

普段なかなかじっくり話すことができない友人と
ゆったりとした気持ちで過ごすことができて
「全てが調和する」を
実感した一日となりました。


ちなみにブログタイトルの「龍」は
なぜか私たちのテーブルの天板に
立派な龍が二匹彫ってあったこと

そして「月の姫さま」は
その友人のイメージから
付けました。

その日「月のブローチ事件」
というのもあったのだけれど
長くなってしまったので
ここまでにしておきます。
















2012年7月21日土曜日

参考にしたい

チケットの半券

KIHACHI ITALIANにて。半券でドリンクサービスだった。

みなとみらいのこのマシーンがすごかった。乗ってないけど。

よく晴れた海の日の7月16日
奈良美智の個展を観るため
横浜美術館へ行って来ました。

前回の横美での個展では
ずいぶん並んだので
今回はどうかなと思っていたら
思いのほかスムーズに入ることができ
じっくり堪能することができました。

どんな展覧会へ行っても
わりとさーっと観るタイプなのですが
奈良さんの絵
とくに大きなペインティング作品については
ずっとずっと見ていたい気持ちになりました 。

素敵だなと思う作家さんやアーティストは
いろいろあるけれど
私にとって奈良さんは
もしかしたら
最も「参考にしたい」アーティスト
かもしれません。
目指すとか心の師として仰ぐとか
そういうのではなく。

ステージは全然ちがうけれども。




ところで
私の作品の「girl」シリーズは
奈良さんに少し影響を受けているように見える。(ものがある。)

それに関しては我ながらちょっと困っている。
なぜなら
私がかわいいと思うバランスを探しながら作ったら
結果
少し似てしまったのである。


「似てるから違うふうに作ろう」
 というのもいやなので
「すみません。どこか影響されてるかも。」
とあやまるしかない。




















2012年7月15日日曜日

私の行きたい素敵な場所へ


気に入りスポット。名古屋のCONRAN SHOP(5月の写真)

こういうランチが好き。


HanakoやOZマガジンなど
街の情報誌を
パラパラと見るのは好きだけれど
上手く活用できない。

紹介ページでお店に振られた番号と
別ページにあるエリアマップとを
照らし合わせる作業が
めんどうくさくてめんどうくさくてたまらないのだ。

一冊読んで
行きたい場所が5,6個見つかったとして
マップページで確認するに至るのは
せいぜい上位3店舗が限界。

あとは
「何となく自然にたどり着けたらいいな」
とか思う。



そしてそれ以上に活用できないのが
旅のガイドブックである。

HanakoやOZで見るのは
だいたい近場だからまだ良いとして
旅となると土地勘のない場所だから
「何となく」ではまず辿り着けない。

だから
行きたい場所を絞って
しっかりチェックしなければならないのだけれど
ガイドブックの情報というのは
どれもこれも今ひとつ信用できず
やがてこれまた煩わしくなる。


むしろ街の情報誌でも旅のガイドブックでもない
普通の雑誌の特集ページの方が
結構良いお店が紹介されていたりするけれど
いつ行くかわからない場所のことを
メモったりスクラップしておく程マメでもないし
それを見たからってすぐに
「ここへ行こう」となる程アクティブでもない。
「そのうち行く機会があったらいいね」と
もはや半分人ごとである。


ただ冒頭で書いたように
パラパラと見ることは好きなので
「確かこのエリアに素敵な何かがあったな~」
という漠然としたイメージだけはわりとある。



私の行きたい素敵な場所へ
直感だけでたどり着けたらいいのにと思う。











2012年7月8日日曜日

16年前の春


STARBUCKSにて
サンドイッチ&カフェモカ&Sally

うっかりしていたけれど
もうすぐ父の命日がやってくるのであった。
亡くなってから14年立つ。

あたり前だけれど
命日は毎年のことだし
もう14回目なわけだから
多少しみじみすることはあっても
特に大きな感情の動きは無い。

というわけで今年は
死に至るまでの経緯を振り返ってみることに。


16年前の春。
会社の健康診断で要検査を言い渡され
市民病院へ。
(その時すでに黄疸が出ていた)

検査結果は本人に告げる前に
我々姉妹に。
(この時母も別件で入院中だったため)

胆管付近の癌で余命2、3ヶ月とのこと。

多くの臓器を傷つけることになってしまうので
切除は薦められないということで
胆管のバイパス手術をして
胆汁を流しやすくすることで
とりあえず黄疸を抑えることに。

手術は成功。
おかげで入退院はくり返したものの
残り2、3ヶ月だったはずが1年半延命。
その間わりと普通の生活もできていたように思う。


本人に告知はしなかった。
けれど亡くなる1年くらい前の
わりと元気だった頃に
父はそれを悟ったようだった。


年齢的には少し早かったものの
悪くない死に方だったのではないかなと
私は思う。


特に仲の良い親子関係でもなかったけれど
仕方のない部分はそれとして
悔やむようなことはとりたてて無い。

「寂しいな・逢いたいな」と感じることも
これは意外だったのだけれど
ほとんど無い。


ただ。

居心地の良いレストランや喫茶店を見つけたり
いい映画を観たりすると

 「ここ(これ)なら父も気に入るかも。」

などと思うことが
時々あったりする。













2012年7月1日日曜日

もう帰ってもいいですか?

八王子ぶらぶら歩き。美味しいおだんご屋さん。

懐かしい雰囲気のパン屋さん。

気になったけどオープン前で入れなかったアメリカンな店。

6月のすっきり晴れたある日
たむらしげるさんの展示を見るため
八王子に行って参りました。

駅前のスターバックスでランチを済ませ
展示をたっぷり堪能したあと
美術館に来る途中気になったお店に
ぶらり立ち寄り。

おだんごと酒まんじゅうと味噌まんじゅうと
クッキー買って満足し
駅に戻る。

駅ビルも少し探検。
アボカドのジェラートなんかも食べたりして
再び中央線に乗って帰宅。



ほんの数時間のことだけど
カメラ片手に知らない街を歩くのは
ちょっとした旅気分。

けれど気持ちの半分は

「これだけ見たので
もう帰ってもいいですか?」

と誰かに問いかけている。


ひとり旅や趣味の街歩きに
憧れはあるのに
「本当はそんなにやりたくない」
という気持ちは依然根深く。



まあ「かたくな」になっていても
仕方がないので
とっつきやすい方向から
少ーしずつ攻めていこうと思う。










自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
SleepySheep(フェルト作家) www.sleepysheepsoap.com/