いよいよ近づいてまいりました。
3月29日より西荻窪のお茶専門店
喫茶去一芯二葉さんにて開催の
小さな個展「Wonderland」。
先週に引き続き
岩波少年文庫版「不思議の国のアリス」(訳:脇明子)から
本文を引用しつつ今回は「Sally」についてのご紹介。
Sleepy Sheepの看板作品が「うさぎのSally」で
会場はお茶の専門店。
「不思議の国のアリス」といえば
人気キャラクターはウサギであり
その名シーンといえば「めちゃくちゃお茶会」。
そういったつながりで頂いたテーマということで
登場キャラクター風にSallyを制作したところ
全く物語の世界観っぽくない作品に。
まるで「アリスの白ウサギの仮装をしたSally 」
といった感じなのでした。
白ウサギ風Sally(その1) |
「でも 、そのウサギがチョッキのポケットから時計を取り出し、
ちょっと見てからすぐまた走りだしたとき、
アリスは飛び上がって、ウサギのあとを追いかけはじめました。」
冒頭に登場する白ウサギで
異世界へと誘う鍵となるキャラクターです。
もちろん本当は
「ピンクの目をした白ウサギ」 なのですが。
物語の躍動感とは対照的に静止した感じが
どうにもこうにもSallyであります。
三月ウサギ風Sally |
「家の前には 一本の木があり、その下にはテーブルが
出してあって、そこでサ三月ウサギと帽子屋が
お茶を飲んでいました。」
お茶会シーンで登場する「三月ウサギ」は
「三月ウサギのように気が狂っている」
という 英語の成句を元に
キャロルが創作したキャラクターとのことです。
テニエルの挿絵を見ると
頭に草っぽいものを乗せているのですが
これは「麦藁」だそうで
その時代の政治風刺漫画で
狂人を現す際の常套手段だったそうです。
そこも再現してみたところ
何だかへんてこな感じに。
ちゃんと着脱可能なので
その点はご安心(?)くださいませ。
ちなみに
「アリスをよく知らない」という方に
説明させていただきますと
「白ウサギ」と「三月ウサギ」は
別のキャラクターになります。
白ウサギ風Sally(その2) |
「王さまのそばには白ウサギがいましたが、その片手には
トランペット、もう一方の手には羊皮紙の巻き物が
にぎられていました。」
物語の最後の方で再び登場の白ウサギです。
もしかしたらテニエルの挿絵の中でも
「最もかわいい絵」かもしれません。
アリスをやるにあたり
真っ先に作ろうと思ったのがこの作品で
これができたことにより
展示全体が見えてきたように思います。
・・・と同時に
Sleepy Sheepの「不思議の国のアリス」は
ほんわかしたものになりそうだと
確信したのでした。
blogで紹介した作品の他に
「♡の女王」と「帽子屋」も制作しました。
こちらは会場でのお楽しみということで
ぜひ探してみてくださいね。
ではでは
ご来場お待ちしております♪
※Sleepy Sheepは初日のオープン時と
3日目(3/31)の夕方頃在廊予定となります。
よろしくお願いいたします。