2015年4月4日土曜日

桜に思う




ベランダから撮影

何だか今年の桜は
いきなり満開だったような。

家から出ない日が多いのでそうとは気づかず
ある日ふとベランダから真下を見たら
いきなりこんなだったからびっくり。

さっそくカメラを持ってエレベーターで降りる。







上から見た桜は下に降りて見るとこんな感じ


広場の方へとつづく



埼玉からこちらに越してきて
かれこれ5年。

前に住んでいたアパートもとなりが小さな公園で
大きな出窓からよく木が見えたのだけれど
ここはそれ以上にたくさん。
中でも桜の木が多いので
特にこの時期はここに住む幸せを実感します。








建物の北側の桜





けれど万物は流転する。

こんなにたくさん桜の木があるようで
実は現在は2年前の半分もありません。


もともとこの辺りは
50年以上前に作られた大規模住宅群ということもあり
ここ最近はは古くなった建物を順々に建て替えていたり
更地にして他のマンション会社に売ったり
そのせいで本当にたくさんの木が切られてしまいました。
(もちろんソメイヨシノの寿命の問題もあるけれど)



悲しいことです。







ずっと見上げていたくなる





とはいえ

供給側は供給側でやっていかねばならないわけだから

 桜を切るな
 やたら建て替えるな
 快適に住ませろ
 でも家賃は上げるな


・・・などと
こちらの意向ばかり押し通すのは
まかり通らないわけで。

もちろん安くない家賃を払ってもいるので
「もうちょっと上手く運営してよ」
と言いたくなったりもするけれど
「イケイケドンドン」の時代ではないから
それも何とも言い難い。
何処も厳しいのだろう。




視界が桜で埋めつくされる



ほんとうはだれも桜を切りたくなんかないのに
あちら側やこちら側のいろんな都合で
結局それを木が引き受けることに。


昔のマンガやエンタメ映画のように
「どこかの悪の帝国の王様」が悪いことをしているのなら
ずいぶんわかりやすくて簡単なのだけれど
現実に起きる悪いことは
突き詰めていくと自分もたいがい無関係ではない。






来年も見られますように




誰かを責めるのではなく
自分を責めるのでもなく
外と内を見つめて

どんなにささやかであっても
善きことにつながるために自分ができることを考えること
そして一歩踏み出すこと

それが大切だよね



などと

桜を見ながら思ったのでありました。















自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
SleepySheep(フェルト作家) www.sleepysheepsoap.com/