2012年5月27日日曜日

「それ」を知ったとして

春といえば空豆

そしてアスパラ (吉祥寺にて)
たとえば
何やら不思議な能力を持つ人が身近にいて
「明日か明後日あたりに大きな地震が来るよ」
と教えてくれたとして
果たして
どんな行動が取れるだろう。

まずは「家族や友人に注意を促したい」と思う。
でも
そうとうに「うさんくさい」と思われるであろうことを
覚悟せねばならない。

中には「うさんくさい」と思わない人もいるかもしれない。
でも
そのことを告げた瞬間から
その人に重いものを抱えさせることになる。


では
人のことはさておき
「自分は気をつけて生活しよう」と思ったとき
何ができるのか。

100%その情報に確信が持てない限り
最も安全と思われる具体的方法
(被害がなさそうな地域に脱出する)
をとることはないだろう。

せいぜい
防災グッズを補強するとか
家の中の危なそうなところを減らすとか
それくらいでなないだろうか。

会社勤めだったとしたら
水を多めに持って
歩きやすい靴で出勤するとか。

本当は休みたいところだけど
やはりそれを選択することは
なかなかできないだろう。


結局のところ
「それ」を知ったとして
できることは結構少ない。

そして救われるのは
そんなこと知りもせず
いつも通り普通な日を営む
人々の姿。



いつも心のどこかで
「半分の覚悟」を持って生きたい
と思っている。

でも
それも安全なところにいる時の
ロマンティシズムに過ぎなくて
リアリティーを持ったとき
本来のへなちょこさが顔を出す。

渦中の人にならなければわからないことって
本当に多いなと思う。
ただただ謙虚になるばかり。


せめて
「何が起こっても大丈夫」という
理屈抜きの強さが持てるよう
精進していきたい。





※本文と写真はたいがいいつも関係ない












自己紹介

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Tokyo, Japan
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