2012年7月8日日曜日

16年前の春


STARBUCKSにて
サンドイッチ&カフェモカ&Sally

うっかりしていたけれど
もうすぐ父の命日がやってくるのであった。
亡くなってから14年立つ。

あたり前だけれど
命日は毎年のことだし
もう14回目なわけだから
多少しみじみすることはあっても
特に大きな感情の動きは無い。

というわけで今年は
死に至るまでの経緯を振り返ってみることに。


16年前の春。
会社の健康診断で要検査を言い渡され
市民病院へ。
(その時すでに黄疸が出ていた)

検査結果は本人に告げる前に
我々姉妹に。
(この時母も別件で入院中だったため)

胆管付近の癌で余命2、3ヶ月とのこと。

多くの臓器を傷つけることになってしまうので
切除は薦められないということで
胆管のバイパス手術をして
胆汁を流しやすくすることで
とりあえず黄疸を抑えることに。

手術は成功。
おかげで入退院はくり返したものの
残り2、3ヶ月だったはずが1年半延命。
その間わりと普通の生活もできていたように思う。


本人に告知はしなかった。
けれど亡くなる1年くらい前の
わりと元気だった頃に
父はそれを悟ったようだった。


年齢的には少し早かったものの
悪くない死に方だったのではないかなと
私は思う。


特に仲の良い親子関係でもなかったけれど
仕方のない部分はそれとして
悔やむようなことはとりたてて無い。

「寂しいな・逢いたいな」と感じることも
これは意外だったのだけれど
ほとんど無い。


ただ。

居心地の良いレストランや喫茶店を見つけたり
いい映画を観たりすると

 「ここ(これ)なら父も気に入るかも。」

などと思うことが
時々あったりする。













自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
SleepySheep(フェルト作家) www.sleepysheepsoap.com/