2016年5月28日土曜日

Slowly Report <感想>





Slowly Reportの締めくくりは
今回の個展について感じたことなど。














まずは
イロさんというギャラリーにめぐり逢えて
本当によかったなと。

会場が作りやすかったことは
前々回書いたので省きますが
こんなに素敵なギャラリーが
大好きな吉祥寺に存在することに
しみじみ感動したのでした。


前田さんと吉祥寺の神さま(吉祥天?)に感謝。


















羊毛フェルトという素材に出会って12年。
勢いに任せてかなり初心者の段階から
展示をやってきましたが
「これがSleepy Sheepなのだな」と
自分自身で認識できたような個展でした。

展示前に「This is Sleepy Sheep」なんて
書いておりましたが
終えてみていっそう感じました。

技術的な集大成とかいうのではなく
「すべての条件を私がやりやすいように」
と初期設定して進めると
こういう感じになる

というか。











本当に私にとってご褒美的な展示でした。
おかげでまた小さな冒険ができそうな。



条件が整いすぎても

弱っちまうからね。



















※先週の更新で「yoggy Lion」の解説が抜けておりました。
 追加して更新したので未見の方はぜひ。

2016年5月22日日曜日

Slowly Report <作品編>



窓側はこんな感じ


展示レポートの続きです。

先週はイロの前田さんに頂いたお写真で
会場作りについて書きましたが
今週は通常通り私の写真で
作品についての解説をしていこうと思います。
(主に新作について)










イチゴにはスワロフスキーがキラリ


「いちごみるくちゃん」

この淡くピンクががったフェルトが使ってみたくて
思いついたのが赤い目のうさぎでした。
出来上がってみると他の作品とはちょっと異質な感じに。
実は最後まで展示に持って行くか迷いましたが
後から思えばこれがあることで
作品が単調にならずに済んだかもしれません。











「yoggy Lion」

今回の新作シリーズの多くは「座りタイプ」で制作。
ライオンを作ろうと思い立ったものの
普通に体育座りや足を投げ出して座るのは
何となくなじまない。
そこでぐいっと足を曲げたところ面白くなりそうな感じに。


本来ならライオンなだけに肉塊でも持たせるところですが
ロハスでピースフルなヨガスタイルになったおかげで
それとは相反する「図らずも意味深長」な作品になりました。










能天気な感じ


「大熊猫」

今回は「動物+α」 がルールだったので
「パンダ→中国→中華まん」で肉まんを持たせることに。
パンダのちょっとふざけた雰囲気が気に入っております。










iittalaのアアルトベースも大活躍

「アイスペンギン」

ペンギンにはアイスが似合うだろう
ということで。

アイスはチープでPOPなサーティワン的イメージ。
初めはくちばしを閉じた状態で作っておりましたが
せっかく食べ物を持っているので開けてみたところ
ずいぶん「喜んでる感」が出たように思います。










「白くまアイスが食べたくなる」との声多数


「シロクマ白くま」

こちらもクールチームということで
やはり持たせるのはアイス。
初めは「ガリガリ君ソーダ味」的なイメージでしたが
「シロクマに白くま」という言葉が浮かんでこちらに。

白くまアイスがわりとリアルにできたのが嬉しい。











郵便局員の名は「ササキ」(森さん談)


「森さんコラボ作品」

2015年開催の二人展で制作したシリーズです。
森邦保さんのイラストをそのまま2Dフェルト作品に。
全体的に白いものやくすんだ色の作品が多い中
カラフルな色使いがアクセントになったのか
前回の展示以上に好評でした。











ハンサムさん


「COFFEEシロクマ」

こちらは2014年開催の
深山さんとの二人展で制作したものに
Slowlyバージョンとしてコーヒーマグをプラス。

「かわいい寄り」になりがちなフェルト作品の中で
大人っぽさやメンズっぽさを出してくれています。
けっこう私の好みが反映されている作品かも。











ちんまりBLACKが一番人気でした



「BROWN・BLUE・BLACK COFFEE BEAR」

個展の準備に入って
最初に作ったのが茶色のくまでした。
これができたおかげで
展示のイメージが見えてきたという
キー的な作品です。

「クマなのに青?」と思われた方も
いらっしゃるかもしれませんが
それは単に「Bで揃えたらカッコいいかも。」
と思ったため。















ディスプレイの本は松長絵菜さんの「十二ヶ月のバスケット」


「読書羊」

羊といえば眠りということで
枕元で読み聞かせをしてくれているようなイメージに。

とはいえ読んでいるのは「Recipi Book」 なのですが。












お手紙食べちゃおっかな♪


「やぎさんゆうびん」

ヤギといえばゆうびんということで。
配達しようか食べてしまおうか
逡巡しているようにも見えます。











井の頭公園にいそうな


「リスのクッキー」

冬支度のため備蓄にいそしむリスです。
木の実ではなくクッキーなのは
絵的なかわいさから。











ほう・・・

「ふくろうカフェ」

フクロウには何か持たせるというより
相談事を聞いてほしいイメージがあったので
最近流行りのフクロウカフェにあやかって
「一緒にコーヒーを飲んでいる」
というシチュエーションに。

何を言っても「ホーホー」と答えるだけなのに
それだけで何だか心がスッキリするような。










見てるとハムサンドが食べたくなる


「Slowly momoco」

BROWN COFFEE BEARの次に制作したのがこちら。
初めはベアをDMに使うつもりでしたが
momocoのぱあっと明るい表情が何だか良くて
春の展示ということもありこちらを採用。

フランスパンを合わせたのは
リス同様に絵的イメージから。











やたらSweetなふたり


「Sweet Salio & Sweet Sally」

おなじみSally&Salioは
おやつタイムを楽しんでいるイメージで。
食べ物をプラスすると
いつもの「への字口」では違和感があったので
実はほんの少しだけ口が開いております。
私の中では
「その時歴史が動いた」ぐらいの大事でしたが
お客様の反応は意外と薄かったような。

さりおが持っているのは「豆大福」ですが
口の周りに少し白いフェルトを刺して
「粉がついちゃった」という演出も。












森さんに豆大福をいただきました



そんなこんなの作品解説でした。








2016年5月14日土曜日

Slowly Report <展示編 >




会場全体はこんな感じ


おかげさまで
Sleepy Sheep個展「Slowly」は
無事終了致しました。
足をお運び下さった皆様
Webを通して見守ってくださいました方々
本当にありがとうございました。


さて
さっそくフォトレポートしようと思いますが
イロの前田さんに撮って頂いたお写真が
本当に素敵だったので
今回は特別にそちらの写真を使わせていただいて
会場作りを中心に振り返ろうと思います。












メインのテーブル

搬入の際
まず最初に悩んだのは
このテーブルをどう配置するか。

センターに持って行ったり
壁にくっつけてみたりとあれこれ試して
「コーナーに斜め置き」でようやく落ち着きました。










COFFEE BEARS

人気No.1だった「ヤギさんゆうびん」
 
Salio&Sally  


ラダーで空間がより立体的に


もうひとつ
これは毎回悩むのだけれど
普通の高さのテーブルでは
作品の位置が低めになってしまい
「せっかく顔のある作品なのに目線が合わない」
となってしまうこと。

いつも展示で使うボックスや
友人に借りた木台に加えて
イロさんの備品である木製ラダーを
テーブルに載せてみたところ良い感じに。












マグネットとポストカードのコーナー

そしてもうひとつ。
マグネットをどう展示するか。

当初は画鋲を壁に挿して
そこにマグネットをくっつけよう
と思っていたのですが
それでは少しさみしい感じに。

そこでこちらもイロさん備品である
鉄製ボックスを壁に固定。
質感の良さも相まって
作品もぐっと見栄えするように。












窓側には肉まんを食べているパンダ


什器が充実していて助けられつつも
イロさんの最大に良いところは
道に面して大きく窓が開いているところ。
自然光がたっぷり入ります。

光を背にすると
羊毛の毛羽立ちがきれいに見えるので
またまた作品のグレードUP。












森邦保さんコラボ・帰ってきたジョンシリーズ

今回はせっかくの個展なので
新作に加えて過去の作品も展示。

これまたお借りしたカード用の什器と
入る光の柔らかさのおかげで
ジョンシリーズもなかなかの好評を得ました。








壁にもジョン














こちらは銀座の展示で制作した「イベリココブタ」

同じく「はらぺこワニ」


ギャラリーの入口から
まっすぐ見える壁面には
銀座での展示で制作した
大きめの作品を配置。


これがあるおかげで
展示全体ににメリハリが着くのです。










ポスターも設置しました



改めて振り返ってみると
今回イロさんで展示できたおかげで
私の中のいろんなものが
良い感じに引き出されたように思います。



そんなこんなで
作品の細かい解説はまた次週。









自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
SleepySheep(フェルト作家) www.sleepysheepsoap.com/