2019年10月12日土曜日

ルート・ブリュック





東京駅の中のギャラリーなのです



今回は5月に開催されていた展示
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
の感想など。











東京ステーションギャラリー




ルート・ブリュック(1916-1999)は
フィンランドを代表するアーティストで
50年にわたる活動の中で
セラミックやテキスタイルなど
多くの作品を手がけました。

初期の陶板作品の
花や蝶などの具象的なモチーフから
後半では幾何学的な抽象作品へ。
作風が大きく変わっていくところが
魅力でありまたミステリアスでもあります。












メインビジュアルになっているライオン


パーツのユニークさに惹き込まれます








個人的にツボだった建物シリーズ


切り取り方もかっこいい



そして釉薬の美しさ










印象的だった棺がモチーフの作品











この辺りから変化が




幾何学寄りになっていきます




でもまだこの辺りはカラフル






やがて色もなくなり陰影に






形もほぼ無くなります




やわらかい作風から硬質な作風へ
こんなに変わっていくものだから
作家の人生において何か大きな出来事が?
・・・と勝手に想像してしまうのだけれど
棺作品の頃の父親の死を除くと
作家活動に理解ある夫や子供にも恵まれ
すてきな家に暮らし世界中を旅したり
その時代の女性アーティストとしては
恵まれている方のような。
(無論なにかしら困難はあったでしょうけれど)

もしかしたら
生活が地に足ついていたからこその
作品においての大冒険だったのかも

・・・などと思いめぐらせてみたりして。




本当に見て良かったなと感じた展示でした。












祝・令和元年の垂れ幕






自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
SleepySheep(フェルト作家) www.sleepysheepsoap.com/